11月24日
1859年のこの日、イギリスの自然科学者チャールズ・ダーウィン(Charles Darwin、1809~1882年)の『種の起源』(On the Origin of Species)の初版が刊行されました。
記念日の英語表記は「Evolution Day」。
ダーウィンは自然選択によって、生物は常に環境に適応するように変化し、種が分岐して多様な種が生じると主張しました。
そしてこの過程を「生存競争」「適者生存」などのフレーズを用いて説明しました。
『種の起源』は非専門家向けに読みやすく書かれており、幅広い関心を集めました。
当時の生物学の根本をなす宗教的信念を否定したために、科学的だけでなく、宗教的・哲学的論争も引き起こしたそうです。
ダーウィンは、『種の起源』の中で、「evolution」ではなく、「descent with modification」(変化を伴った由来)という用語を使っています。
「進化」という意味で「evolution」を用いたのはイギリスの哲学者ハーバート・スペンサー(Herbert Spencer、1820~1903年)であり、ダーウィンも第6版で用いています。
ダーウィンの貢献以来、中立進化説の確立など進化理論は急速に発展しました。
中立進化説とは、分子レベルでの遺伝子の変化は大部分が自然淘汰に対して有利でも不利でもなく中立的で、突然変異と遺伝的浮動が進化の主因であるとする説です。
しかし、ダーウィンの唱えた自然選択説は適応進化の要因として現在も科学的に認められたモデルとなっています。
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